導入背景と選定理由

生中継や、放送までの時間が短いために、現場でテロップ作業をしなければならない中継録画、また、音楽や歌のタイミングで和訳をスクリーンなどに投影するコンサートなどの仕事があるため、リアルタイムテロッパーの必要性が生じました。
CoCo3Dを選定した一番の理由は、やはり、信頼性とユーザーインターフェースの良さ、サポートの充実が挙げられます。更に、コンテンツ納品先のクライアントが（ケーブルテレビ局等）、同じ機種を使用している事から、互換性も確保されるのも理由として挙げられます。

実際の運用例

■中継録画作業

放送開始まで2時間程度しか無く、その場でテロップ入れ作業が必要な案件を請け負うことが多いです。 万が一のミスに対応するため、SW’erからのクリーンアウト（白映像）も同時録画しています。リアルタイムでのテロップ入れでミスが生じた場合には、あらかじめCoCo3Dより書き出したTGA連番ファイルを用いて、ノンリニア編集機で白素材にスーパーインポーズすればスピーディーに修正出来るので、重宝しております。
また、議会生中継の案件では、およそ100名程度の名前テロップをミス無く入れる作業が発生するため、テロッパーに対しては信頼性と操作性が求められます。操作用リモコンで、即時、呼び出せるのでとても生中継時に重宝しています。また、中継時急なテロップ変更も簡単に行えるので、現場スタッフからも高評価です。

中継録画（放送まで2時間以内）の風景

■コンサートでのスクリーン投影

オペラは通常、スペイン語で歌われるため観客には意味が伝わらないので、およそ、400程ある歌詞に合わせて日本語訳をスクリーンに映し出す作業で、当テロッパーを使用しました。
整然とナンバーリングした日本語訳を、指示通りに表示させるためには、操作性が求められます。CoCo3Dの操作用リモコンは、表示機能並びに操作キーが大きいため操作しやすく、キー操作でのエラーは皆無です。
余計な神経を使わなくて済むため、全体的なエラーの軽減にも役立っております。

スクリーン投影用システム（コンサート）の風景

使用されてみての感想・評価

今後の要望としては、NEXTボタンだけでもいいので、ワイヤレスコマンダーみたいな物があればいいと思います。パワーポイントの送りなどで使用しているコマンダーライクなものがあれば、テロッパーの送出操作性が更に向上すると考えます。