株式会社ケイファイブ 様
CM、MV、企業VP、TV番組、LIVE、イベント、各種中継システム等、映像表現にかかわる撮影を担当されている同社は、新しいことに好奇心を持って積極的に取り組まれ、旧来の放送フォーマットでの撮影はもとより、その枠にとらわれることなく多彩なジャンルの撮影に携わられています。
<ケイファイブ様 Webサイト> http://www.kfibe.com/
株式会社ケイファイブ様では、2014年6月に弊社製の光ファイバー伝送カメラアダプタ「SCA-SP4T / SCA-BU4T」を導入。
各種HD信号を光カメラケーブルで伝送可能な同製品を使用され、効率的な安定運用を実現されています。
また、最新デジタルシネマカメラと組み合わせた運用にも積極的に挑戦されています。
導入背景や選択理由、実際の運用例などをお伺いました。
光ファイバー伝送カメラアダプタの導入理由
ケイファイブでは以前から中継用システムカメラ以外を使用しての中継を行うことが多くありました。
その様な場合、カメラ1台ごとに複数のケーブルを用意する必要があり、準備に多くスタッフと時間を要していました。
ケーブルが増える分、事故発生の危険度も高くなってしまい、更に電源管理もカメラごと個別に対応する必要があり、大変苦労していました。
その様な状況に加え、ケイファイブでは毎日異なる現場で、異なるカメラを使用するケースが多いことから、共通で使用可能な光ファイバー伝送カメラアダプタを検討していました。
SCA-SP4T/BU4T を選択された理由
以前からレンタルで他社製品の光ファイバー伝送カメラアダプタを使用していましたが、24P信号(SDI)を通すことができず、大変不便を感じていました。
デモでお借りしたSCA-SP4/BU4を使用した際、24P信号が通せるのに加え、インカムの音声品質と外部インカム機器との接続性を高く評価しました。
これまでレンタルで他社製品を使用する際は、カメラアダプタのインカム性能に満足できず、インカム専用ケーブルを用意して、一般的な2Wインカムを使用していました。
SCA-SP4/BU4の場合は、一般的な2Wパーティーラインともそのまま接続可能であり、また、音質的にも大変満足できました。
また、ベースユニット側からカメラアダプタ側へ音声信号(2ch)の送り返しができる点も高評価でした。また、デザイン面でも高評価でした。カメラに装着した際の一体感はこれまでに使用した他社製品とは比較になりませんでした。
現場ごとに多種多様なカメラを使用するケイファイブにとっては、ハンディカメラ ~ ショルダーカメラまで、カメラ種類を問わずに使用できる点も高評価でした。
光ファイバー伝送カメラアダプタの製品選択のポイントとして、機能面の次に価格面として考えていましたが、結果的にはどちらの面でもSCA-SP4/BU4が高評価となりました。
実際の運用例
LIVE収録にてENGカムコーダをシステムカメラとして運用
LIVE収録でのPMW-400とSCA-SP4 |
K5では中継用システムカメラを複数台所有していますが、現場によっては不足することがあり、その様な場合には、ENGカムコーダなどと SCA-SP4/BU4 を組み合わせ、システムカメラとして運用しています。 本線SDI送り(23.976PsF)、送り返しSDI、インカム、タリー、カムコーダへのTC送りと、音声の双方向伝送、カムコーダ側への電源供給まで、フル機能を使用しています。 これまで個別ケーブルの引き回しと電源管理で苦労していましたが、SCA-SP4/BU4の導入により、問題が一気に解消され、スタッフ一同驚いています。 |
PV撮影にてデジタルシネマカメラ EPIC と組み合わせて運用
ケイファイブではPV撮影にも多く携わります。最近では、RED EPIC DRAGON などを使用した撮影も多くありますが、モニタリングベースへのSDI伝送、音声・インカム伝送、電源供給などで、SCA-SP4/BU4 が活躍しています。
PV撮影は大型倉庫などでの撮影が多く、ケーブルの引き回しが長くなりますが、SCA-SP4/BU4 を使用することで、光カメラケーブル1本だけで済みますので、作業量が大幅に減り、また、事故の危険性も低くなりました。
また、特機関係(テクノクレーン / パンサー など)は、ケーブルが多いと機動性が悪くなってしまいますが、光カメラケーブル1本だけで済むのは魅力です。
テクノクレーンと組み合わせたEPICとSCA-SP4 |
パンサーと組み合わせたEPICとSCA-SP4 |
モニタリングベースの様子(12CAM) |
CM撮影にてデジタルシネマカメラ AMIRA と組み合わせて運用
CM撮影ではARRIのAMIRAを使用することもあります。CM撮影の様な場合、24Pや30Pで撮影しますが、SCA-SP4はそれら信号をそのまま伝送できますので、モニタリングベースのシステムアップが簡単にできます。もちろん送り返しSDIの伝送、TCロック、ベースからの音声伝送や電源供給も行っています。 外部液晶モニターの電源もSCA-SP4からDC12Vを出力できるので、余計なバッテリーが不要となりました。 SCA-SP4/BU4の導入により、仕込・撤収時間の大幅な短縮が実現しましたので、全ての撮影スタッフから好評でした。 |
SCA-SP4を付けた ARRI AMIRA |
使用されてみての感想・評価
マルチカメラ収録や中継業務だけでは無く、様々な用途で使用できる製品だと改めて実感しています。
ケイファイブでは、常に異なる現場、新しい現場で使用していますが、幅広いシーンで利用できる便利な製品だと思います。
例えカメラ1台だけの現場でも、引き回すケーブルが1本で済むのが非常に良いと思います。
RED EPIC や ARRI AMIRA、Canon C300 などと組み合わせて、簡単に安定した運用が実現できたのは期待以上でした。
今後も色々な現場で様々なカメラと組み合わせて、積極的に使用していきたいと考えています。
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